道を天に任せてみたけれど
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科学記者は敵か?味方か?
科学記者は敵か?味方か?
元村有希子,化学と工業 2007, 60(7), 697-698.
 を読んだ感想を.

私が思うに,記者が味方になることってほとんどないと思う.私の中では,記者は自分の望みの話を引き出すか,思い通りの解釈を勝手におこなうことで,自分たちの有利な話を作り上げることが多いと思っている.はっきりいって,科学とは対極にいるのではないかとさえ思える.

彼女は新聞記者も真実を追うものであると言っているが,果たしてそうだろうか.現在の新聞やテレビにそんなことを主張されても,はっきり言って信用は出来ない.そうであることを信じてもらいたいのならば,そうであるように真摯に記事を書き,読者の信頼を得なければならないと思う.

記事では科学記者は専門の知識があるとも書かれているが,非常に疑問である.昔,野依先生が不斉合成でノーベル賞を受賞したときの新聞を見たときに愕然とした記憶がある.なぜなら,その新聞の挿絵では,炭素は平面3配位だった.これのどこに不斉点があるのか? はっきり言って高校レベルの知識である.ほんとうにそれで記者に知識があると言えるのか?それを数百万の人に読ませるのか?

この記事では,科学者と新聞記者はタイムスケールの違いについても言及されている.科学者は真理の探究のために多くの時間を割くが,記者は次の日の記事を書くのである.それは役割が違うので仕方が無い.しかし,それを根拠に科学者がわからないと言っているものに記者がそれでも短絡な答えを求めることが正当であると主張するのは無理があるのではないか.これでは,まるで新聞を売るためには嘘をついても構わないと言っているようなものだ.科学はそんなに単純ではない.また,科学者は捏造がばれると当然情報の信頼性が無くなるので,嘘をつくことは死活問題である.新聞のように次の日に平気で全く逆の話をするなんてことはできないのである.記者は科学をなめているのではないか?

科学記者が最もやらなければならないのは,似非科学とよばれるものの追求なのではないか?現在出回っているそのような商品について一般市民への洗脳を解くのに一番効果的なのは,現在ではやはりマスメディアであるとおもう.テレビでスピリチュアルな番組をやっている場合ではないのではないか.

これからはインターネットの発達により,一次情報を持っている人がそのまま外の世界に情報発信することが可能な世界にどんどんとかわっていく.そのとき,マスメディアのような,フィルターとして働くものがどのような役割を果たすのであろうか.少なくともこれまでのダイオキシン報道などのように意図的に話をねじ曲げることはだんだんと難しくなるだろう(それでもゲルマニウムブレスレットが流行ってしまったりもするが).本当に科学記者が良い役割を果たすことを期待する.
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